第一定例会一般質問原稿(令和元年度)

活動報告

ギガスクール構想について

1、1人1台推進

はじめに、ギガスクール構想について質問します。我が国は教育のICT化が非常に遅れており、北区もICT教育に力を入れていると認識していますがその状況はあまり芳しくないのではないかと考えます。北区では生徒3人あたりにタブレット端末が1台配布されている状態であり、さらなるICT教育の設備拡充が求められています。

 

そもそも、このICT教育の意義とは、情報共有と事務作業の省力化にあります。

 

海外での例を挙げれば、電子教育を推進しているエストニアでは、e-スクールが実施されています。e-スクールとは、インストールの手間なくソフトウェアを利用できるクラウドを使い、それを用いた教育の事を言います。

 

実際にe-スクールを導入したエストニアでは、教師と生徒、保護者の間での情報共有の円滑化や教師の仕事量の半減という効果が得られています。それだけではありません、I CT化による教育情報の蓄積により、データを用いた教育行政のアップデートも行われています。

 

『ICT 関連動向の国際比較及び国内外の ICT 利活用先進事例調査』という総務省のレポートによると、「教育・人材分野」におけるITの利用率は、日本を始めとした先進諸国7カ国の中でも最下位となっています。日本の利用率は17.4%となっており、ワースト2位のアメリカにすら32.1%と倍近く離されています。我が国はICT化の流れに取り残されてしまっているのです。

 

この現状を変えるには、北区がどの自治体よりもICT教育の先駆けとなって推進し、これまで以上に教育の質向上を図っていく事が必要なのではないでしょうか。そのためにも、生徒1人が1台のタブレット端末を利用できる環境整備は急務だと思われますが、それに対する教育長の見解と北区のICT環境整備計画の進捗を伺います。

 

2、続1人1台推進

北区の小中学校では、既にプロジェクターが導入途中、校内無線LANが100%導入されています。しかし、タブレットPCは生徒3人あたり1台に留まり、デジタル教科書については導入の検証段階のまま止まっているのが現状です。先の質問でもさせて頂いたICT教育による教育の質向上を図るため、この配備を進めて頂きたく思います。来年度予算案では、6億円弱がICT教育のための予算として計上されていますが、2020年度北区教育ビジョンでは推進と書かれているのみでどのような用途で使われるのかが全く示されていません。6億弱が高いと言いたい訳ではなく、一刻も早いICT教育の実現のため、予算を有効に使うことが重要であると考えます。また、もし予算が足りないのであれば予算額を増額すべきです。この予算の使い道と、具体的にどの年度までに導入率何%に達するのか、ICT化促進のためのロードマップをお示し頂けますでしょうか。

 

3、続々1人1台推進

現状北区では、無線LANの導入はされているものの、1人1台に耐えうる環境、つまり1Gbps以上の容量を送れる事やLTEでの整備などが進んでいません。国のギガスクール構想では、「1人1台端末環境」に耐えうる環境が補助の前提となっています。北区ではいつまでに、どのくらいの環境整備を整えるのか区の計画を伺います。

 

4、導入されている設備の利用状況

教育のICT化とはタブレットだけではありません。プロジェクターや校内無線LAN、デジタル教科書などの設備の拡充も必要です。これに関する教師や生徒の利用状況について平成31年度全国学力・学習状況調査の学校質問紙の回答による状況によると、小学校6年生児童に対する指導において、前年度に教員がプロジェクター、電子黒板などのICTを活用した授業を1クラスあたりどの程度行ったか。ほぼ毎日:37.1%(全国37.1%) 週1回以上:54.3%(全国43.7%)とあります。同じく中学校3年生生徒に対する指導において、前年度に教員がプロジェクター、電子黒板などのICTを活用した授業を1クラスあたりどの程度行ったか。ほぼ毎日:66.7%(全国43.3%) 週1回以上:25.0%(全国37.5%)だということが分かりました。今後、ますますITの活用が求められます。将来、社会で活躍するためには、ITリテラシーが必須になるのは間違いありません。生徒の活用率の100%化を強く推し進めていきたいと思いますが、教育長の見解を伺います。

 

5、デジタル教科書

検討段階のまま、いまだに目立った進捗が見られないデジタル教科書の導入について質問します。タブレットの導入が前提となりますが、デジタル教科書の導入によって、ペーパーレス化によるコストの抑制や、持ち運びの労力をカットすることができます。ソフトウェアを使うことによって、学外での勉強をサポートするツールを導入する事も可能です。

また、多様性を重視するインクルーシブ教育の推進も、デジタル教科書の導入によって、いっそう効果的になされていくことと思います。たとえば、小金井市の東京学芸大学附属小金井小学校では、パソコンなどのICTツールを活用し、教科書は「読んでも聞いてもいい」、ノートは「書かなくてタイプしてもいい」というように、複数の手段をクラス全員に保証するという方法で、インクルーシブ教育を実現しようという取組みがクラスで行われ、実際に目覚ましい成果を上げています。このケースも、ICT教育が教育現場に好ましい副産物をもたらした例として理解できることと存じます。以上の点を踏まえ、私は、北区の学校へのデジタル教科書の導入をできるだけ早く実現していただきたいと考えますが、これについて区の見解をお聞かせいただきたいと思います。

 

 

 

区内各駅における客引き、キャッチの取り締まりについて

1、前置き

区内各駅前における客引き、キャッチの取り締まりについて質問いたします。何度も質問されている事柄ではありますが、一向に事態の進展が見られないのでこの議題を取り上げたいと思います。ご承知の通り、執拗な客引き行為や勧誘行為等は、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律や、東京都の公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例で規制されています。しかし、現在においても、赤羽駅周辺などの繁華街では悪質な客引き行為が散見されており、これらの法律や条例が適切に運用できていないのではないか、という疑問が残ります。そこで二点お伺いいたします。

 

2、区の対策について

悪質な客引きの中には公序良俗に反する内容のものがしばしば見られ、また、教育関連施設と風俗店が隣接するようなケースも見受けられます。これは、子ども達の安全や教育上の観点からして不適切な状態であり、ただちに対処すべき問題であると考えます。そこで、これらの問題に対し、区として現在どのような対策を実施しているのか、そして今後どのような対策をあらためて講じていくことをお考えでしょうか。お聞かせください。

 

3、具体的な取り組みについて

現状を鑑みるに、悪質な客引きやキャッチを徹底して取り締まるためには、官の力だけでは限界があるのではないかと考えます。よって、取り締まりに関して、官民一体となった連携が不可欠となるのではないでしょうか。新宿区などでは、実際に地域住民と区と警察が一体となって違反者の指導に当たり、効果を上げた例もあります。そこで、現実的な対策として、北区でも民間との連携を前提とした条例の制定も視野に入れるべきであると考えます。新宿区の例のように、特に悪質な客引き行為等が多いと認められる地域を「客引き行為等防止特定地区」に指定したり、あるいは、八王子市のように、町会や自治会、商店会等から推薦を受けた地域住民に研修を施し、客引き行為等防止指導員として配置する、というような方法もあると思います。

現状、区としては、具体的にどのような取組みを行っていくことを検討しているのか、お尋ねします。

 


大河ドラマ館設置に向けた取り組みについて

1、前置き

令和3年1月からNHKにおいて、渋沢栄一翁を主人公とする大河ドラマ「青天を衝け」の放映が決定されました。昨年4月に新紙幣の肖像として採用されたこともあり、渋沢翁が終の棲家とした北区・飛鳥山への注目はますます集まっていくことと思われます。

第一国立銀行をはじめ、東京ガス、東京海上火災保険、王子製紙など、様々な企業・団体の設立に尽力し、明治日本の経済発展を大きく支えた渋沢翁を顕彰し、その功績を内外に伝える大河ドラマ館の設置は、北区の魅力発信、来訪者増加による地域経済の活性化、そして区民の北区への愛着を培っていくうえで非常に有意義なことであるといえます。

その中で、大河ドラマ館設置に向けた取組みについて、今回ふたつ質問させていただきます。

 

2、予算の額について

新年度では「大河ドラマ館設置に向けた取り組み」として総額4億3千5百万余の予算が計上されています。この事業は飛鳥山公園内の管理事務所の改修工事や、渋沢庭園の改良、そして大河ドラマ館設置主体となる「実行委員会」への負担金がその主な内容と認識しています。あらためてお伺いします。総額4億円余の令和2年度予算の、それぞれの事業への内訳はどのように計画されているのでしょうか。そしてまた次年度以降も継続して取り組まれるものがあれば、各々の年度別の計画はどのように考えているのでしょうか。さらにそれぞれの事業の必要性や事業効果というものをどのように考えているのでしょうか。お聞かせください。

令和3年2~3月頃のオープンを目指し、2億8713万円もの予算が「大河ドラマ館推進協議会」に投じられる予定ですが、なぜ「協議会」の運営だけに3億円近くの予算が必要なのでしょうか。その根拠をまずお聞かせください。また、大河ドラマ館の運営に際し、どの程度のランニングコストが発生するとの見通しを持っていらっしゃるか、お尋ねします。

 

3、PR・情報発信について

大河ドラマ館の設置によって北区への来訪者が増加することで、地域経済の活性化が期待されます。また、「近代資本主義の父」と呼ばれ、全国的な知名度の高い渋沢翁と、関連する北区の産業遺産関連施設を組み合わせることで、北区の魅力を大いにアピールすることが可能と思われます。それに関連し、大河ドラマ館の経済波及効果について、どのような数値目標を設定し、効果測定を行うのか。また、それに付随した大河ドラマ館の広報方法について、もちろん積極的に内外にPR・情報発信すべきだと考えますが、具体的にどのような広報方法が検討されているのか、お尋ねします。