第四回定例会・議会質問①【小学校における教科担任制の導入について】

こんばんは、吉田けいすけ(北区議会議員)です。

 

本日は、北区議会・第四回定例会がございました。

私も登壇し、小学校における教科担任制の導入について、保育園の入園案内について、子ども宅食事業の導入について質問を致しました。

 

質問内容と、原稿は3回に分けて、本ブログにてご紹介します。

小学校における教科担任制の導入について

 

そもそも、教科担任制とは、一人の教員が特定の科目を担当し、複数の学級で指導します。簡単にいえば現在の中学校のような仕組みです。

現在、多くの小学校では学級担任制が採用されており、これはひとりの教員(担任)がほとんどの教科を指導します。

 

学級担任制は、一人ひとりの児童と接する時間が長く、しっかり見とれるという良い面があります。

心身ともに発達途中にある小学生は、学級担任が一日を通して生徒を見守ることで、生徒の様子や変化に気が付きやすいのではないかと考えられてきました。

 

一方で、現在中学校で導入されている教科担任制は、多くの教師と関わり合いが持てるため、自分に合う先生を見つけやすく相談などもしやすいというメリットがあります。

より専門的な授業を展開できるため、勉強の楽しさや前後の繋がりなどを伝えやすいとも考えられます。

また、英語やプログラミングなど専門的な科目は、専門の先生が指導することが望ましいですし、授業数の増加による教員の負担軽減にも繋がると考えられます。

小学1年生と、小学6年生では心身ともに成長の度合いが大きく異なります。

低学年のうちはクラスの子供たちをしっかりと観察できる学級担任制を行い、高学年になり学習が高度になったら、教科ごとに専門に根ざした質の高い授業をおこなうことのでき教科担任制を導入するのが良いと考えます。

 

原稿全文

北区教育ビジョン2020では、「教科担任制の導入」が重点事業の一つになっており、

『小学校や義務教育学校の前期課程における特定の教科について、複数の学級で専門的に教える「教科担任制」を導入し、より深く分かりやすい授業を行います。教員は、特定の教科の準備に多くの時間を充てることができるため、児童の意欲や関心を喚起させる工夫を充実させ、児童一人ひとりのつまずきやニーズにあった深い学びを実践します。』と記載がなされております。

 教科担任制の導入によって、教科担任制である中学校との連続性ができるとともに、より多 くの先生が子どもとかかわることができます。また、同じ授業を複数 の学級で担当することから指導の専門性に根ざした質の高い授業を行 うことができ、子どもたちの学力や学習意欲の向上が期待できます。

 北区立小学校において、教科担任制の導入スケジュールは令和2年度検討、令和4年度モデル実施、令和6年度1校導入というスケジュールとなっております。

 

 令和元年12月の中央教育審議会初等中等教育分科会「新しい時代の初等中等教育の在り方 論点まとめ」「義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方について」によりますと、義務教育9年間を見通した指導体制の整備に向けて、小学校高学年の児童の発達の段階、外国 語教育をはじめとした教育内容の専門性の向上などを踏まえ、令和4年度を目途に小学校高学年からの教 科担任制を本格的に導入すべきである。 

と記載があります。

 隣接する板橋区では、令和2年度から小学校高学年での一部教科担任制が導入予定となっております。

 

 道徳の教科化に続き、小学校では外国語科やプログラミング教育など、専門性が高い授業の必修化がはじまりました。特に、小学校高学年においては、ますます発達段階を踏まえた指導が必要になってきます。教科担任制を導入することによって、教材研究が深化し、教科指導の専門性が高まり、授業の質の向上が図られることが期待されています。

 また、新教育課程では、授業時数が増加しました。小学校第4学年以降は、年間総授業時数が35単位時間増加し、中学校第1~3学年と同じ1015単位時間になります。従来の教科担任制では担任教員の負担がさらに増すことになるため、教科担任制の導入によって授業準備の効率化を図るとともに、それによる教師の負担を軽減することができます。

 当然、教科担任制とあわせて、教員定数についても見直しや、質の高い教員をどのように養成していくかについても検討していくことも必要です。

 

 教科担任制の導入によって、「複数教師による多面的な児童理解による児童の心の安定が図られる」とされています。学級担任制は、一人ひとりの児童と接する時間が長く、しっかり見とれるという良い面があります。一方で、学級内での問題が起きた場合などは、保護者や児童は担任のせいにしたり、それらの問題を担任が抱え込んでしまったりする傾向もあり、複数教師による多面的な見方は、そういった面からも有効と考えられています。

 

 これらの理由から、北区立小学校における教科担任制の導入は喫緊に推進すべき事業だと考えます。しかしながら、1校目の導入が令和6年度というのはあまりにも遅いのではないかと考えます。令和2年度の検討段階から、令和6年度の1校導入までのスケジュールを教えてください。

 前述した板橋区の事例では、できる科目から学校それぞれで順次導入していくとあります。

 専門性の高い外国語やプログラミング、もしくは体育等の科目からでも全校で導入を推進したり、各校で可能な科目から導入を進めたり、より早急な全校導入に向け計画を再考していただきたいと思います。