こんばんは、吉田けいすけ(北区議会議員)です。
北区において、台風の度に懸念される災害の一つが荒川の氾濫です。
荒川をはじめ、首都圏を流れる河川の氾濫から街を守っている
「スーパー堤防」
これは一体どのような堤防なのでしょうか。

(北区HPより転載)
私が住む北区もこの堤防によって、昨年の台風19号も氾濫を抑えることができました。
ただ高い堤防なのではありません。その秘訣は…
スーパー堤防とは
正式名称は「高規格堤防」といいます。
越水しても崩壊し決壊しないように、河川反対側の勾配を3パーセント以内としており、仮に水が堤防をを超えたとしても、緩やかに流れ落ちるために被害を最小限に抑えることができます。


(荒川下流河川事務所HPより転載)
なぜ、どこに作られた
「人命を守る」ことを最重視して、人口が集中した区画で、「堤防が決壊すると甚大な人的被害が発生する可能性が高い区間」およそ120kmに限定し配備されました。
(平成22年の事業仕分けによって、事業を一旦停止、その後整備区間が873kmから120kmに限定された)
首都圏の、人口密集地帯と、東京湾近くの海抜ゼロメートル地帯に配備されています。

(荒川下流河川事務所HPより転載)
まとめ
従来の堤防よりと比べ、背面の造成が必要となるため、沿川の土地利用や街づくりと一体的にすすられています。
また、堤防の傾斜がゆるやかになるので、川へのアクセスが向上し、川沿いを公園や緑地、運動場など公共のオープンスペースとして利用することができます。
越水を防ぐことはもちろん、堤防の決壊を防ぎ、甚大な被害を防ぐために進められているスーパー堤防事業でした。
北区でも岩淵水門周辺でみることができます。
それでは、また。